【長編BL漫画】1.SUPERLOVERS あべ美幸
記念すべき読書感想第1弾はコチラ。
SUPER LOVERS 第1巻 (あすかコミックスCL-DX)
- 作者: あべ 美幸
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング
説明
「母危篤」という知らせに騙されて海外に来るハメになった高校生の晴は、そこで突然「お前の弟だ!」と零という男の子に引き合わされて…!?
2019/1現在既刊12巻 未完
言わずと知れた名作。
アニメ化もされた大人気作です。
作者のあべさんがもう人生のトップ3に入るくらい好きな作家さんでして、書かずにはいられませんでした。
義兄弟ものです。
4兄弟の話でメインは長男×4男のお話。
主人公は4男の零(れんって読みます)で、お相手は長男の晴。
1巻は晴が高校生で子供の零と出会う所から始まります。
2巻は零が高校生になるので、若干犯罪臭は軽減されます。
いや、零の容姿が幼いからそうでもないかな!?
とにかく零が可愛い!!
無愛想であまり感情的なタイプじゃないんですが、もう一途にお兄ちゃんLOVEが随所から溢れ出ててkawaii(*´ω`*)
対する晴はイケメンでブラコンで優しくてってわりと良さそうに見えますが、騙されるな<●><●>カッ
こいつはタチが悪いぞ…
私が読んできたBL作品の中でも上位にのめり込むほどのタチの悪さ。
よく記憶喪失になるわ、零を傷付けることばかり言うわ、漫画の世界に入れるなら代わりに何十発と殴りたい気持ちに何度もさせられます。
しかも毎回けっこうなぁなぁで済んでいくと言う…
1度でいいから零が大変な事になって、死ぬほど後悔したらいいのにってイチジクの闇の腐女子の部分が告げております。
でもね…面白いんだよ。
あべさん特有のストーリーや主人公達を取り囲む周囲のキャラクターなど魅力的な部分に溢れています。
変にエロとかはなくて純粋にストーリーで読めます。
基本は日常のゴタゴタや零の学校生活を軸にして2人と周囲のキャラクター達とが交流しながら、徐々に距離を詰めていくような感じで、90年代の少女漫画にあった匂い系の片鱗が感じ取れるモダンながらも萌を感じ取れる作品です。
また、メインカプの他に従兄弟達の2人くらいで、変にゲイカップルが乱立しないのも魅力的。
それに女の子のキャラクターもまた可愛いの。
あべさん魅力としてちゃんと女性もストーリーに入って来てくれる所がすごくいい。
あとは自然や動物の描写も上手くて本当に惹き付けられます。
長男のイライラを差っ引いてもすごく魅力的。
アニメでは零の声優を皆川純子さんにしてくれたのも嬉しかった(*´ω`*)
BLのアニメって変に気を使って男性声優あてようとする事が多いけど、ショタとか高い声って逆に男性だと違和感バリバリだもんね…
そういう意味でも恵まれた作品だと思います。
ただ、長男と4男の関係はここ数年間数巻を跨ぎ全くといっていいくらい進展はありません。。。
気長に待てる方、むしろ長期連載バッチコーイって方には自信を持って進められる作品です。
逆にさっさとくっ付けよ、とか、進展ないのはちょっと…という方は1巻を読んで止めて頂くのも手です。
個人的にはあべさん作品の魅力にぜひ触れて欲しいです!!