【長編BL小説】2.奇談シリーズ 椹野道流

本日はこちら。

人買奇談 奇談シリーズ (講談社X文庫ホワイトハート)

人買奇談 奇談シリーズ (講談社X文庫ホワイトハート)

あらすじ(Wikipediaより)
雨の夜に住宅街をふらついていた1人の少年が疲れ果てて座り込んだ場所は、人気作家が住む家の「鬼門封じ」だった……。次第に惹かれあっていく、追儺師兼小説家の青年と半精霊の少年が織り成す、オカルト風味の恋愛小説。

2019/6/11時点 既刊29巻 ※続刊

今回は有名な奇談シリーズをご紹介。


ご存知の方も多いと思いますが、読みごたえある分厚いBLでお馴染みの講談社X文庫ホワイトハート刊行です。



本作はその中でもヤクルトホールで朗読劇のイベントが行われるくらいメジャーな作品で、アニメ化されていないことがちょっと不思議なくらいです。



作品を一言で表すなら、怪奇×ファンタジー×BL×旅行??って感じです。

はい、もうこういう作品大好き!!


心霊や異形の者達の影響で発生する怪奇現象や事件の解決依頼を追儺師である天本さん(攻め)と作品の語り部であり半妖精である敏生(受けの2人が、時に仲間と協力しながら挑んでゆく物語です。


普通のファンタジー小説としても充分面白いのですが、そこにさらにBL要素が加わって最強です!


タイムスリップしたり、悪霊を祓ったり、憑依させたり、なんやかんや戦ったり(雑)中二心にもググッとくる感じです。


しかも毎回、日本全国津々浦々、時には世界に飛び出して旅行に行ってくれるので、色んな所に聖地巡礼も出来ますし、旅行記としても楽しめます♪♪


作者がお医者さんということもあり、事件の中に医療知識が満載に出てくるのも魅力の1つです。(同じ作者さんのほかの作品では本格医療ミステリーなども執筆されてます)



そしてそしてそして、この作品、古き良きBLの王道カップリングで、もうすごく好きです(笑)



天本さんは背の高い美形のイケメンでスパダリ感があるし、敏生は半妖精というオプションに加え可愛い容姿に無邪気な性格というまさに典型的な体格差カップル!!



2人がくっ付くまでもじーっくりと話が進みますし、くっ付いた後も焦れ焦れと中々R18な展開はありません。



驚くなかれ。

実は未だにこの2人、本番に至ってないピュアピュアな関係ですΣ( ˙꒳​˙ )!?



作者さんが書いた別シリーズのBL小説の登場人物達も主人公か!?ってくらい登場するのですが、その人たちの方が先にR18展開を迎えてて追い抜かれてます(´艸`)


何度、天本さんに「そこだ!押し倒せ!!」とエールを送ったことか(꜆꜄꜆˙꒳˙)꜆꜄꜆オラオラオラオラ


でもでも、そういうシーンが無くてもストーリーだけで萌えさせてくれる良作です!


2人の脇を固めるキャラクターも素敵!!

友人だったり、家族のような関係だったり、敵だったり、同士だったりと様々。


よくBL作品って周りもゲイカップルばっかりになってる作品があるのですが、これはそうではなく、友情や家族愛、主従や同士など恋愛以外の様々な絆もちゃんと描かれてます。


すごーく分厚くて読みごたえもあるし、展開も面白いしですごくオススメです!




ただ…8年くらい新刊出てないんですよね。。。

実質休止状態なんです(´;ω;`)



作者さんはほかの作品は精力的に執筆されているので、このシリーズが止まってると言うことなのですが、完結を迎えられるのか!?

という不安も付き纏います。


頼むー新刊出してぇぇぇー(´;ㅿ;`)


何はともあれオススメ作品には変わりないので、ぜひご一読を!!