【長編少女漫画】4.9番目のムサシ 高橋美由紀

またまた期間が空いてしまった。。。

今回はBLではないけどこちら。


9番目のムサシ サイレント ブラック(13) (ボニータ・コミックス)

9番目のムサシ サイレント ブラック(13) (ボニータ・コミックス)

あらすじ(Wikipediaより)
別名「闇の国連」と呼ばれ、地球の秩序を陰から維持すべく活動し、世界を破滅の一歩手前で守る秘密組織「ULTIMATE BLUE(アルティメット・ブルー / 通称「UB」)」の超精鋭と謳われる女性エージェント「-MUSASHI No.9-(9番目のムサシ)」の愛と戦いの物語。


はーい!
知る人ぞ知る高橋美由紀先生の9番目のムサシシリーズです。

2019/6/8現在
9番目のムサシ 全21巻
9番目のムサシ ミッションブルー 全8巻
9番目のムサシ レッドスクランブル 全12巻
9番目のムサシ サイレントブラック 13巻※連載中

はい、お気付きの通り長編です。
シリーズ通すと50巻以上あります。
読みごたえバッチリ☆彡.。

これはもうね、BLじゃないんだけど主人公であるムサシ(性別女性)のスパダリ度と恋人の慎悟(性別男性)のヒロイン力がやばすぎて全然読める。
完全に男女で役割が逆転しているのですが、それが良い!!


世界の平和を守るべく、世界危機のギリギリの一線で暗躍する秘密機関、通称UBの最高幹部の一人である主人公ムサシ。

紛争地帯から日本の学生まで世界中ありとあらゆる所に出向き活躍する彼女の姿が描かれます。

もうね、このムサシがほんとにカッコよくてクールで強くて優しくてミスパーフェクトなの。
見た目だけだと180cm越えの長身に凛とした顔立ちにハスキーボイスで男性に間違えられることもしばしば。
だけど、ドレスを着れば絶世の美女!
あっぱれですね*1

敵の行動も先読みしてて、彼女自身がピンチになる事って滅多になくて安心して読めるし、まさに最高のスパダリです。

そして、作品のもう1つの魅力はムサシの恋人でありもう1人の主人公である慎悟!

ザ・人たらし。
ってネーミングがピッタリなくらいに強者共をコロコロ落としていきます(笑)

彼自身は特別な力もない一般人なのですが、ひょんなことからムサシの護衛対象となり彼女と惹かれ合い、紆余曲折を得て恋人同士になります。

だけどムサシの恋人になると言うことは危険と隣り合わせ。
ムサシの唯一の弱点になりうる彼は世界中の危険人物のターゲットにされてしまいます。

元々天涯孤独だったので家族はいませんが、それでも普通の学生生活や友達などを手放してムサシの元へ行きます。

特筆すべきは慎悟のヒロイン力。
狙われて誘拐されること数回に監禁・拷問はお手の物。

そして、ムサシはじめ強者共が彼に惹かれて行きます。
それこそが孤独を抱える者達の拠り所になれる力を持つ慎悟の良い所。

武闘派の中での精神面でのサポート位置って感じです。

彼視点から物語が語られることが多く、人間離れしたムサシからではなく普通の感覚で捉えてくれるので物語の導入には欠かせない存在です。

で、武闘派じゃないということはナヨナヨしたタイプかと言えばそうではなく、イケメンで普通の一般人くらいになら負けない腕っぷしはあるし(周りが規格外過ぎて目立たないけど…)ムサシを守ろうと彼なりに健闘している姿はちゃんと男性です。

それに明るくひたむきにムサシの心の支えになれるように努力してて、最初に彼女が消えた時も一途にその行方を追い続ける根性もあります。

レッドスクランブルの最後は本当に泣いた(´;ω;`)

今までと毛色の違ったストーリーラインが展開されるのですが、それこそが慎悟の能力を最大限に活かしたお話で、悲しくも深い友情にやられました。

そして、最新シリーズであるサイレントブラックではその続きの物語が展開されています。

周りのキャラクターも強くてカッコ良いメンバーが多くてすごく良いです(´艸`)

基本は1つずつの物語で区切られているので読みやすいです。

主人公のムサシは良い意味で女性的なナヨナヨした所もなく凛としてカッコ良いので、NLが読めなかったり、男女の恋愛物が苦手と言う方でも読みやすいと思います。

ぜひ、時間のある際にご一読を!

*1:* ॑꒳ ॑*